「水沢のくくり雛」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2019年2月

「水沢のくくり雛」

  • 平成28年
  • 岩手県奥州市水沢/布・紙

🌸岩手県奥州市水沢の旧町内では昭和初期頃まで、雛まつりには自家製の押絵の雛人形が飾られていました。押絵は型紙に従って切り取った厚紙に錦を置いてくるみ、半立体的に組み合わせて形づくるものですが、この地方では、「くるむ」ことを「くくる」と表現するため、「くくり雛」と呼ばれています。その始まりは、明治28年、岩手県水沢の画人・砂金竹香が京都で開催された大日本勧業博覧会に出品されていた押絵にならって作り始めたもので、その後、商家や旧家の婦女子にも手法が伝わり、広まっていきました。

🌸時代の移り変りとともに、作り手がなくなり、一度は途絶えてしまいますが、平成5年、子どもたちの健やかな成長を祈り、水沢の伝統文化を伝えていくため、「水沢くくり雛保存会」が組織され、復興が果たされました。毎年2月の下旬から3月上旬まで、「くくり雛まつり」も開催されています。水沢のくくり雛は、内裏雛の他は、歴史上の人物や浮世絵、風俗などを題材に製作されているのが特徴です。

 当館が寄贈を受けたものは、平成28年に「水沢くくり雛保存会」によって制作されたものです。内裏雛とともに金太郎、桃太郎と犬、猿、きじ、福助、桃抱き唐子、手まりもち娘、蕪もち大黒、俵のり大黒、高砂、三河万歳のユニークな10種が段飾りに並びます。 水沢のくくり雛は2日から開催の春の特別展「雛まつり~まちの雛・ふるさとの雛~」で」ご紹介しています