富山県こどもみらい館「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」 | 日本玩具博物館

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学芸室から 2019.11.18

富山県こどもみらい館「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」

富山県のこどもみらい館2階の「トイギャラリー」で、11月9日から「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」展(2020年1月13日まで)が開催されています。平成から令和に変わり、時代の変化を感じるなかで、「受け継いでいきたいおもちゃはなんだろう?」というテーマから、世代をこえて長く遊ばれてきたけん玉・コマ・ベーゴマ、富山を代表する郷土玩具である富山土人形(現在は江戸末期からの製作者渡辺家の伝統技法を受け継いだ伝承会によって作られています。)、そして幾度の廃絶を乗り越えて新たに作り始められた神戸人形に注目してそれぞれの玩具を紹介しています。

富山県こどもみらい館と当館は20年以上お付き合いがあり、今回は神戸人形の資料出品で協力しました。担当の専門員K氏と夏から打ち合わせをすすめ、多くの収蔵品から厳選した明治末から平成にかけての神戸人形と、神戸人形作家吉田太郎氏の新作人形約20点が富山でお披露目されています。

この度展示設営のお手伝いにいってきましたので、展示室の様子をご紹介いたします。

「トイギャラリー」に設置された○△□の楽しい展示ケースに愉快な神戸人形が時代ごとに並びました。当館での展示風景に慣れていらっしゃる方は少しすっきりとして見えるかもしれません。一体一体もどこかしら緊張の面持ちです。


こどもみらい館は児童館施設なので、訪れるのは子どもたちや家族連れが中心です。小さな子どもたちや赤ちゃんにも神戸人形の姿が見えるようにあえて低い位置に棚を設置しました。ワークショップや館内でのいろいろな遊びに夢中の子どもたちが、お?ナニコレ!?と立ち止まってくれるような空間になっているのではと思います。どんな動きをするのかと想像しながらご覧いただき、動画や仕掛けのわかる資料でも楽しんでいただけると嬉しいです。

K氏からは早速に反響をお知らせいただき、初日から「ほうほう」と興味深く鑑賞する親御さんの横で舌を出して神戸人形の真似する子どもたちの微笑ましい様子が見られたようです。

富山県こどもみらい館は緑豊かな太閤山ランドの中にあります。ひょうたんのような形の2階建ての建物の館内にはトンネルやカプセル型のアスレチックが張り巡らされ、赤ちゃんから小学生までさまざまな年代の子どもたちがそれぞれに遊べるスペース、工作やワークショップができる広い工房、絵本や児童書コーナー、トイギャラリーのような小さな展示空間もあります。日々多くのスタッフが子ども達の興味に寄り添いながら、クラブ活動や週末には人形劇や演奏会などのイベントの開催など、精力的に活動されています。屋上からは立山連峰が一望でき、自然豊かな太閤山ランドで外遊びも存分に楽しむことができます。この冬、連休や冬休みなど富山やお近くに行かれることがありましたら、ぜひこどもみらい館の「時を超えるおもちゃたち~神戸人形物語」展へもお立ち寄りください。

(学芸員・原田悠里)

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