「甲冑飾り」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2017年5月

「甲冑飾り」

  • 江戸末~明治初期・明治中期
  • 大阪府

 
 現在、6号館で開催中の特別展「端午の節句~江戸から昭和の甲冑飾り~」では、かつて大阪の御堂筋や心斎橋周辺にあった人形屋で売られた甲冑飾りを7組展示しています。

 人形屋の名称が判明したのは、具足櫃の蓋の裏側に屋号や住所が明記されたシールが貼られていたからです。いずれもが江戸末期から昭和初期まであった人形屋と推測され、八幡や吉兵衛(大坂御堂筋本町南入)、ひなや友七(心斎橋通ばくろ町)、谷本要助(東区瓦町南)、吉仙商店(北御堂前)、?木新助(心斎橋塩町北入)などで、制作者がわかる貴重な甲冑飾りといえるでしょう。関西の雛人形や端午の人形といえば京都で制作されたものが知られているのですが、江戸末期から昭和初期にかけて、大阪の御堂筋や心斎橋周辺には、京都にも劣らないほどの人形屋が軒を連ねていたと推測されます。
 初公開の資料も多く、「端午の節句展」を是非ご覧下さい。