「ひょうたん細工の鳥」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2012年9月

「ひょうたん細工の鳥」

  • 1980年代
  • ペルー/瓢箪

  10月16日まで開催中の「世界の鳥のおもちゃ展」では、木・紙・土・布などさまざまな素材で作られた鳥を展示しています。そのような中で珍しいのがひょうたんで作られた鳥です。ひょうたん細工は南米のペルーの特産品として昔から知られてきました。

 ひょうたんはアフリカが原産地とされますが南米のペルーでも約6000年も前から栽培されてきたといわれます。ひょうたんの殻は容器として利用するだけでなく、同国では約35000年も前の遺跡からもひょうたんに彫刻で模様を入れたものが発見され、同国のひょうたん細工は古い歴史を持った工芸品として親しまれてきました。

  現在もペルー土産として人気があり、中央アンデスのマンタロ渓谷やワンタで作られたものが有名で同国各地で売られています。製法は表面を火で黒く焦がし、それに彫刻刀で模様を入れます。
 ひょうたんの形は大小さまざまですが、その大きさや形を巧みに生かして、人形や動物、それに楽しい鳥の数々が作られてきました。