日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2014.02.03

文溪堂より『ままごと』発刊

この度、文渓堂(教育図書出版社)から、<伝承遊び>シリーズとして『ままごと』を発刊していたきました。 日本玩具博物館の「ままごとコレクション」を中心に、世界のままごと道具をご紹介し、 日本のままごとの歴史をたどる内容です。図版撮影の様子は<ブログ「学芸室から」2013年7月26日>でご紹介しています。

世界各地のままごと道具についての説明文をつけるにあたって、私は日本に暮らす外国の方々に、子ども時代の思い出ままごとについて、たくさんお話を伺いました。また、そのモデルになっている食器やそこに盛るお料理などのことも知りたく思い、 日本各地にあるアジア、中南米、ヨーロッパ…いろいろな国のレストランを取材しました。 エジプト料理、チュニジア料理、ミャンマー料理、インド料理、ネパール料理、タイ料理、 キューバ料理、メキシコ料理、ペルー料理、 ポルトガル料理、ルーマニア料理、ロシア料理、スウェーデン料理……。


タイ人の若い女性は、土のままごとセットを見るやいなや、「まぁ、なつかしい。これと同じようなままごと道具を持っていたわ。お鍋には川の水を入れ、野原の草をちぎって、スープ作りのまねごとをして遊びましたよ。」と話されました。

小さな素焼きのままごと道具(タイ・バンコク)

ルーマニア人の女性は、「食器の模様は私の育った地域のものとは違うけれど、こんな壺やお皿を飾った食器棚を人形の家の中に持ち込んで遊びましたよ。」と。

ルーマニア料理店「サルマーレ」(名古屋)にてトランシルバニア地方の食器についてお話を伺っているところ(2013年8月)

アメリカ人の老姉妹は、「銀色の調理道具を使って、お母さんから小麦粉や卵を少しもらい、よくケーキ作りをしました。お片付けをしないと言って叱られたりもしたわね。」と懐かしそうに話して下さいました。子ども時代、夢中で遊んだ時間、その中での体験がどれほど大切であったか、それは大人になってから気づくことかもしれません。


本書にはきれいな図版もいっぱいで、子どもにも大人にも楽しめる本です。ぶんけの<伝承遊び>シリーズとして、学校図書館をはじめ、各地の図書館にも入っていきますので、書店でも図書館でも、手にとってご覧ください。
文溪堂のスタッフの皆さま、編集に携わって下さった山本富洋さん、山田桂さんにも感謝申しあげます。(尾崎織女)

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