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館長室から 2021.09.03

当館でないと観られない、驚きのユニークな展示物のいろいろ

去る7月の「館長室から」で、当館でないと観られない展示として「神戸人形」と「世界の船」の特別展を紹介しましたが、同展に展示中の沖縄の昭和初期の「ヤンパル船」の画像が、驚いたことに、日本博物館協会の機関誌「博物館研究」9月号のトップページに半ページ紹介されました。全国の博物館関係者にご覧いただくことになり本当に嬉しいです。
当館は成功例の真似をするのではなく、評価されずに失われゆく子どもや女性に関わる資料を後世に遺すことを使命に頑張ってきました。嬉しいことに、そのいくつかのコレクションが全国的な脚光を浴び、輝き始めました。

神戸人形展は先月末で終了の予定でしたが、このような展示は当館でないと観ることができないと要望があり、当HPで尾崎学芸員が報告していますが規模を縮小し、4号館で展示を継続しています。
また、嬉しいことにイスラエルのおもちゃデザイナーが当館の神戸人形を紹介下さっている記事が報告されていますが、さらにアメリカ人の日本人形収集家が2012年に出版された「JAPANESE DOLLS」にも神戸人形は狂気のからくりとして大きく紹介され、私が調査していることが記載されています。そのような時に神戸人形の展示が継続出来て正解でした。

2号館では「草花遊び」の展示が始まり、明治期、大正期、昭和戦前、昭和20年代の輸出玩具、昭和20年~40年代頃までの駄菓子屋玩具とブリキ製玩具やセルロイド製玩具、木製玩具が、各コーナーで展示されています。

今になって気付いたのが昭和20年代の輸出玩具コーナーです。約4mの展示ケースに約100点が並んでいます。
幸いだったのは1999年にサントリー地域文化賞を受賞。その賞金でHPを立ち上げただけでなく、ネットオークションにも参加して、現在では入手困難な貴重なオキュパイドジャパン(Occupied Japan)の数々を入手できたのです。

オキュパイドジャパン(Occupied Japan)のブリキ製ロボット他

時期に恵まれたお陰で、今になって私自身、その内容に驚いています。ぜひオキュパイドジャパン(Occupied Japan)のコーナーもご覧ください。お待ち申し上げています。

(館長・井上 重義)

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