ブログ
blog地域実習中の学生さん達と一緒に開封したヘクセンハウス!
●今週の日本玩具博物館は、青山学院大学のコミュニティ人間科学部の学生さんたち7名と引率の先生をお迎えしています。地域づくりの手法を学ぶプログラム「地域実習」の一環で、当館においては、博物館についてのお話を聴いていただいたり、日ごろの博物館活動を体験していただいたりして4日間を過ごし、5日目には、姫路市内の文学館や美術館の見学も予定されています。
●2日目の今日は、休館日を利用して、2号館常設展示室の展示品の塵埃を払ったり、撮影、採寸をしたり、展示品目録を作ったり、展示ケース内を清掃したり・・・と博物館における基本的な作業体験が課題。朝は緊張気味の皆さんでしたが、それぞれの作業に馴れていかれたのちには、7人がチームになって丁寧でよい仕事をしてもらえたと思います。若い皆さんの展示資料に向き合う「かまえ」の初々しさと誠実さに、初心を思い出して、胸があたたかくなりました。
●さて、三時の休憩時間、お茶を飲みながら皆でほっとくつろいでいたちょうどその時、「おさきさ~ん、荷物が届きました!」と、ひと抱えもある段ボール箱が運ばれてきました。中を覗き込んでびっくり! アウスリーベ(神奈川県藤沢市)の曽根愛さん(ドイツ菓子のマイスター)が、日本玩具博物館の「世界のクリスマス展」会場にと、今年もまた「へクセンハウス(魔女の家=『ヘンデルとグレーテル』のお菓子の家)」をお贈りくださったのです。学生さんたちからもマスク越しに歓声があがりました。
●レープクーヘンを組み立てて作る「へクセンハウス」は、ドイツのクリスマスにはなくてはならないお菓子です。屋根には、マシュマロ、キャンディケーン、バニラキプフェル、チェコレート、マルチパン、グミなどがいっぱい! お菓子ばかりで出来た美しい家は、子どもたちばかりか、大人たちの口元をもほころばせ、メルヘンの世界へといざなう力をもっているようです。
●皆でひとしきり観察し、舌なめずりをした後、世界のクリスマス展の「クリスマスツリーの始まり」ーー木の実やクッキーのオーナメントを紹介するコーナーに展示いたしました。アルザス地方やバイエルン地方のオーナメントのなかに瞬く間に溶け込んで、夢のような風景を作ってくれています。
●曽根さん、クリスマス・アドベントも2週目となり、朝も昼も夜もなく、超弩級に忙しくなさっておられる中、お優しいお気持ちをありがとうございます。当館を訪ねて下さるたくさんの方々とともに楽しませていただきます。
(学芸員・尾崎織女)
バックナンバー
年度別のブログ一覧をご覧いただけます。