日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2022.12.20

玩具博物館のクリスマスアドベント・第四主日~クリスマス絵本朗読会

クリスマスアドベント・第四主日を迎え、クリスマス展会場にはこども園からの可愛らしいお客さま、また時には、高齢者クラブや地元老人会の皆々様方をお迎えしています。クリスマス人形やオーナメントを囲んで和やかな時間を一緒に過ごさせてもらっています。

先週より、土日だけでなく平日にも駐車場には、近畿地方の様々な町のナンバーを付した自動車が並び、館長以下、スタッフ一同、ご遠方からのお客さまをとても嬉しくお迎えしています。読売テレビの「かんさい情報ネットten.」(16時50分~)という番組のなか、12月14日の「Let’s Go!若一調査隊」のコーナーで15分間に亘り、当館の成り立ちや展示の様子をご紹介いただいたのですが、「ten.で観たので、来てみたくなりました!」というお声を来館者から多くいただいており、やはり、テレビ番組の影響は大きいですね!
画像は、11月24日、取材をお受けした折の様子です。ディレクターからのご要望を受けて、ランプの家にクリスマスから新春への移り変わりを表わす玩具などをちりばめ、番組コメンテーターの若一光司さんと黒木千晶アナウンサー、そして当館の井上重義館長が羽根つきやコマ回し、福笑いなどを楽しんでいただく場所を作りました。季節感のある楽しい場面を撮影していただき、また、玩具のもつ文化性に光を当てるステキな取材をしていただけたことをありがたく思っています。

12月18日は、クリスマス絵本の朗読会を開きました。2005年のクリスマスより毎冬、クリスマス展会場で続けてきた絵本朗読会。―――コロナ禍を受けて2年休止しておりましたが、久しぶりの開催に参加者から喜びの声があがりました。『ピッキのクリスマス』(小西英子作/2021年/福音館書店刊)、『くるみわりにんぎょう』(ホフマン作・山主敏子文・堀内誠一絵/1968年/偕成社刊)、『やかまし村のクリスマス』(アストリッド・リンドグレーン作・イロン・ヴィークランド絵・おおにしきよし訳/2003年/ポプラ社刊)、『きつねとトムテ』(フォーシュルンド詩・ウィーベリ絵・山内清子訳/1981年/偕成社刊)の4冊を、おなじみ倉主真奈さんの温かく澄んだ声で、それぞれの絵本世界の雰囲気を大切に朗読していただきました。展示中のクリスマス人形たちが小声で話しはじめたような錯覚にとらわれる瞬間もありました。―――ご参加者のなかには、クリスマスの思い出と重なる場面があったのか、ふと涙ぐまれる方もあったりして、温かな気持ちになるとてもよい時間でした。ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。

絵本朗読会風景

(学芸員・尾崎織女)

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