日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2015.09.29

北九州のおもちゃ作家、湯元さん 

旅のコサメビタキが玩具博物館の庭を訪れた日、北九州市小倉のおもちゃ作家で、館と長くお付き合いのある湯元桂二さんの訪問を受けました。
湯元さんは、ご自身の創作おもちゃを愛車に積み込み、震災後の東北地方の子どもたちのもとへと旅しておられます。保育園や幼稚園、児童館に到着すると、たくさんのおもちゃを広げ、それぞれのおもちゃで遊びます。そのあと、それらすべてをつなげて、NHK番組の“ピタゴラスイッチ”のごとく、おもちゃワールドを作りあげあげていくワークショップを行っておられるのです。2011年3月11日の東日本大震災から毎年のボランティア活動―――旅先には湯元さんを待っておられる園もあり、また新しく訪ねていかれる館もあるそうです。
今回は、9月5日に小倉を出て、一カ月近くの一人旅。宮城から福島をまわり、新潟経由でご自宅に戻られる途中に、玩具博物館へお寄り下さったのです。25ヶ所もの園でおもちゃのワークショップをなさってこられた様子は、旅の日誌の中にしっかり書きとめておられ、アイディア満載!温かく地道な活動に胸を打たれました。

北九州のおもちゃ作家・湯元桂二さん
湯本さんの「おもちゃの旅日記」

湯元さんのバンの中にはおもちゃがいっぱい!! バンから展示館へとたくさんのおもちゃを出して見せて下さいました。「ハリネズミの徒競争」は洗濯バサミの数やつける位置でスピードが変わります。ゴムが巻き戻る力を利用して慣性の法則を見せる“メリーゴーランド”、“達磨落とし”のごとく、どんぐりをペッドボトルの中に落とす“どんぐり落とし”、左右の紐を調整しながらビー玉を落とさないように運んでいく知能と巧緻性を要するおもちゃなど、楽しい作品の数々―――。ご来館者は我も我もと挑戦され、展示室いっぱいに笑顔の花が咲きました!

 

湯元さんには、これまでもたくさんのおもちゃを寄贈いただいています。お家の扉を開けると、27個もの木の玉がダダダダダーと流れ出してくるおもちゃ、ペットボトルを利用した玉転がし、大きなカタツムリの坂道下り―――どれもこれも大人気! 長く遊ばれ、白木の色が茶色くなったそれらを「よく遊んでもらってるね」と、笑顔で撫でておられる湯元さん。
今回は館へやってくる子ども達のためにと、“どんぐり落とし”を置いて下さいました。ペットボトルの上に輪をのせ、さらにてっぺんにどんぐりを載せます。木の棒で輪だけを抜き取り、どんぐりをペットボトルの中に落とすアイディア玩具です。いつも遊びにきてくれる近所の子どもたちに新しいおもちゃの到着を知らせると、ダッシュで館へ飛び込んできて、さっそくどんぐり落とし大会が開かれていました。ご来館下さる皆さんには、ぜひ、手にとって遊んでみて下さい。(尾崎織女)

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