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学芸室から 2023.06.07

久しぶりの七夕展~明石市立天文科学館へ

今夏は、日本標準時子午線上に建つ<明石市立天文科学館>で開催される特別展「七夕と七夕かざり」(6月17日~7月17日)にご協力することとなりました。❝明石の天文科学館❞といえば、日本を代表する科学博物館であり、兵庫県民の誰もにとって思い出の詰まった場所です。https://www.am12.jp/

昨日は、天文科学館の学芸ご担当者とともに梱包作業を行い、長野県松本市、富山県黒部市、岐阜県高山市、兵庫県姫路市や朝来市、神戸市などの七夕資料を搬出いたしました。
天文科学館の公式サイトに詳しい情報が公開されましたら、「館外展」の頁でもご案内させていただきます。

ご要望の七夕資料を収蔵庫からおろして、久しぶりに広げてみると、日本七夕文化研究会の石沢誠司先生や笹部いく子さんたちとあちらこちらの七夕行事の見学取材を繰り返していた2000年代が懐かしく想い起されます。どちらを訪ねても、少子化する地域社会のなかで、伝統行事を次代へと継承するために懸命に取り組んでおられる皆さんの熱意と努力に胸がいっぱいになりました。七夕は一夜限りの行事がほとんどですが、そこには風土の特質と美意識がよく表現されていて、忘れ得ない風景がたくさん!!

そのような見学取材のなかで知り合った方々が「わが町の七夕資料をぜひ、日本玩具博物館に保存してください」とお預けくださった品々、また私たちが子ども文化の視点から収集した資料の数々を春夏秋冬の星々が宿る科学博物館でご紹介をいただけることをとてもうれしく思っています。7月8日(土)のナイトミュージアムでは、演奏会や観望会に加え、「七夕飾りをめぐる旅~日本の七夕・播磨の七夕」と題して、尾崎も七夕のお話にお伺いすることになっています。天文科学館らしい夜の行事です。お近くの方々にはぜひ、お出かけくださいませ。

(学芸員・尾崎織女)

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