日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2023.10.04

日本玩具博物館のSDGsと楽しい動画展示

<展示ケース内照明をLEDへ!>
今秋は、担当スタッフが懸命に手を尽くし、当館の展示ケース内照明を、蛍光灯(紫外線カット球)からLEDランプへ変換する作業を進めています。全部の85基+αもある蛍光灯を照明器具ごとLEDに付け替える大掛かりな工事ともなれば経費も大きく、コロナ禍後、経済的な体力を消耗している当館には大きな負担となるところでしたが、SDGs事業への補助金を頂戴して、なんとか実施できる運びとなりました。10月から11月の休館日を利用して、早変わりを目指します。まずは1~3号館の付け替えが完了いたしました! 
作業は、昨日の閉館後にボランティアの皆さんにお集まりいただいてケース内の展示品を退避させるところから。———本日(休館日)は、作業員の方々の手際のよい工事によってLEDライトを付けていただいた後、ケース内を清掃して展示品を戻していきました。電気工事作業員の方々には、丁寧に丁寧に仕事を進めてくださり、また、ボランティアの方々には、硝子ケースを小鳥がぶつかってしまいそうなぐらいピカピカに磨いてくださり、さらに、予め撮っておいた展示風景写真を片手に展示品をもとへ戻す作業に精を出してくださり・・・。これまでに比べて少し明るめですが、展示室の雰囲気を変えず、しかも展示品が美しく見えます。ご来館の皆さまには違いに気づいていただけるでしょうか?!作業の様子を画像で紹介いたします。

作業は、4号館、6号館へと進んでいきます。作業員の皆さま、ボランティアの皆さま、ありがとうございます!!

<常設展示室の動画展示>
昨年度に続き、今年度も当館は文化庁の「Innovate MUSEUM事業」の採択を受け、博物館資料のデジタル・アーカイブ化とその公開・発信に取り組んでいます。そのなかの一つの試みとして、展示品のなかでユニークな動きをご覧いただき、動きに伴う音や光なども楽しんでいただくために37件の動画を制作いたしました。担当スタッフと制作者の玩具ヘの愛情とセンスにあふれた動画です。

2号館常設展「日本の近代玩具Ⅰ~明治・大正・昭和~」のうち、「眼鏡をふくクマ」や「絵本を読むクマ」をはじめ、20件の展示品について、動画読み取りのためのQRコードを設置いたしました。玩具の造形を直にご覧いただくともに、画像や動画によって玩具自身が物語る豊かな世界をお楽しみください。

4号館常設展「日本の郷土玩具」にも順次、設置していきますので、ご期待くださいませ。

(学芸員・尾崎織女)

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