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学芸室から 2014.11.30

<開催後記>クリスマスのワークショップ「麦わら細工の小さなヤギ」

パンが主食のヨーロッパでは、麦わらには、特別な力があると考えられてきました。麦わらには麦を実らせた麦の神さまが宿ると信じる地域もあります。麦わらのクリスマスオーナメントには、実りを感謝してよろこび、新しい年が豊かであることを願う心が込められているのです。

スウェーデンのツリー飾り・麦わら細工のいろいろ

  

スウェーデンのクリスマスは「ユール(冬至の意味)」と呼ばれます。ユールを迎える街の広場には、3歳児が乗れるような大きな麦わら細工のヤギが置かれ、家々の窓辺には小さなヤギが“トムテ”と呼ばれる妖精の人形とともに飾られたりします。ヤギがかつて大地の女神に捧げられる豊穣のシンボルであったことや、豊かな実りをもたらす穀物霊がヤギに宿ると考えられたことと関係があるようです。ユールは、太陽の復活を讃え、新年の豊かさを予祝する祭日でもあるのです。

スウェーデンの「麦わら細工のヤギ(ユーレボック)」

 

そのようなクリスマスの意味を探ろうと、今日は、スウェーデンのヤギをモデルに、北欧らしいクリスマス飾りをつくりました。今年の麦わらは少し硬くて、糸で縛っていく作業を心配しましたが、ぬるま湯に一昼夜あまり浸けこんだ麦わらは、やわらかくねばりも出てきて、折れたりすることなく、細工に耐えてくれました。
麦穂をひげに見立てた立派な雄ヤギ、脚を前後に広げて駆け出しそうなヤギ、角を長く立てたトナカイのようなヤギ―――約20名の方々が麦束を縛ったり編んだりする作業に没頭し、それぞれに個性的で可愛らしい作品を仕上げていかれました。講座の様子をお写真で紹介いたします。

毎年、一つずつ、手作りのオーナメントを増やしていくのも楽しいことですね! ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。(尾崎織女)

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