日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2012.11.22

秋のライブinランプの家

1号館では、秋の企画展「世界の太鼓と打楽器」が終了し、冬の企画展「日本のコマ・世界のコマ」が始まりました。秋の展覧会には、発音玩具に加え、世界各地の民族楽器を数多く展示しました。たくさんの特徴ある太鼓と打楽器――その音色を来館者の皆さ

とともに楽しみたいと、展示室には幾種類かの楽器を設置しましたが、アジアやアフリカ、中南米の楽器や発音玩具の音色が日々、館内に響き、ときには即興演奏が始まったりもして、音楽に満ち満ちた秋の1号館でした。

好評をいただいた秋の企画展「世界の太鼓と打楽器~形と音色~」展

会期中は、日曜日ごとに、展示している太鼓や打楽器を取り出しての実演解説会を行っていたほか、11月には播磨で活躍されている演奏家の皆さんをお迎えしてライブを開催致しました。

11月4日(日)、ティーダの皆さんをお迎えした<西アフリカの太鼓・ジャンベとドゥンドゥンの響き>では、西アフリカのジャンベやドゥンドゥンに、オーストラリア・アボリジニーのディジュリドゥやキューバのドラムも加わり、さらにオーディエンスの皆さんも玩具の楽器で演奏に参加して西アフリカのリズム、サンバ風のリズム、即興のリズム……などなど、秋晴れに恵まれた午後いっぱい、楽しい音楽が生まれ続けて博物館中を漂いました。すてきな時間をプロデュースして下さったティーダの皆さま、ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。


11月11日(日)、パンチアウト・スチールオーケストラの皆さんをお迎えして開催した<カリブのドラム~スティールパンの音色とリズム>は、当初、日本玩具博物館駐車場に隣接する公園を会場に、地域の方々もたくさんお招きして盛りあがろうと計画していたのですが、あいにくの雨…。会場をランプの家に移したのですが、朝からのしとしと雨は午後になって本降りに変わり、ランプの家は、激しい雨音に包まれました。けれど、スチールパンのキラキラした音楽、胸の鼓動が高鳴る音楽は、いつもの静かな空間を別世界に変えてしまいました。希望があふれ出すような時間を作って下さったパンチアウトの皆さま、大雨の中、会場へお運び下さり、小雨に濡れながらもニコニコ笑顔で場を盛り上げて下さった皆さま、ありがとうございました。

大人も子どもも学生さんも赤ちゃんもご高齢の方々も……、たくさんの年齢層の方々と同じ音楽を共有しながら過ごすことができた今年の秋は、玩具博物館にとってすばらしい季節だったと思います。

秋から冬へと展示替えしたのに合わせるように、中庭の木々は急に紅葉の色を深め、館内に冬の匂いが漂い始めました。6号館のクリスマス展が輝きを増す季節の到来です。

(学芸員・尾崎織女)

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