国立民族学博物館と神戸新聞、二つの嬉しいニュース | 日本玩具博物館

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館長室から 2014.05.09

国立民族学博物館と神戸新聞、二つの嬉しいニュース

新緑の美しい季節になりました。椿の季節は終わりましたが、4号館の入り口にあるエゴの花が満開になりました。小枝の先端に白い可愛い小さな花が房のように咲き、風に揺れています。またすぐ傍のアメリカシャクナゲとも呼ばれるカルミアの花も満開 です。金平糖の様なつぼみと五角形の可愛い花が皆様に喜ばれています。

アメリカシャクナゲのかわいい花

1号館の企画展「ちりめん細工とつるし飾り」。会期はいよいよ残すところ9日となりましたが、予想を超える人気です。連日、遠方からの来館者をお迎えしていますが、先日は仙台から、昨日も奈良県と広島県からわざわざご来館下さり、来てよかったと嬉しいお言葉を賜りました。正直、ちりめん細工が手芸の世界で、大きな波を起こしていることを実感しています。

先日、吹田市の国立民族学博物館から、思いがけない依頼がありました。同館で企画展「みんぱくおもちゃ博覧会」を開催されるにあたり、期間中、当館との入館料の相互割引ができないかとの打診でした。喜んで協力すると返事したところ、実現したのです。展覧会は今月15日から8月5日までですが、両館の入館券や友の会の会員証を提示すれば8月31日まで、入館料の団体割引が適用されます。国立民族学博物館は一般420円が350円、高・大学生250円が200円、小・中学生110円が90円になります。

民博でおもちゃ博覧会が開催されるのは、昨年度、府立大型児童館ビッグバン(堺市)が所蔵していた「時代玩具コレクション」が大阪府から同館に譲渡された記念展です。同コレクションは私も面識がある骨董商の多田敏捷氏が1975年代から収集されたものです。1992年には京都書院から『おもちゃ博物館』として図鑑(24巻)も刊行されています。大阪府立ビッグバンが1999年の竣工時に、目玉的なコレクションとして府が同氏から数億円で購入した資料でした。江戸期から昭和期までの様々な玩具が収蔵されており約1万4千件総数6万点です。本展では、ブリキ製玩具、盤上玩具、マスコミ玩具、カード玩具と4つのコーナーに分けて展示されています。期間中ぜひお出かけください。

神戸新聞の夕刊1面下段に、月・火・水・木・金の週5日、随想が掲載されています。各界で活躍されている11名がそれぞれの立場で660字ほどの文章を書かれるのですが、思いがけず、私に声がかかりました。夕刊の届かない当地では翌日の朝刊の4頁の下段に掲載され、時々読んでいましたが、夕刊では1面と聞き驚きました。どんなことを書けばよいのかと迷い、担当者と連絡を取ったところ、玩具博物館のことなど自由に書いていただければよろしいとの返事で引き受けました。
毎月2回、5月から8月まで8回掲載されます。その第1回目が5月8日(木)の夕刊に掲載されました。「人生の不思議」と題して、高校生時代はハト少年だったことなどを書いたのですが、反響の大きさに驚きました。何人もの方から次回はいつですかと問い合わせもありました。次回は5月23日(金)、「人との出会い」で橋本武先生のこと、6月9日(月)は「玩具博物館を造る」です。以下、6月24日(火)、7月9日(水)、25日(金)、8月11日(月)、26日(火)と続きます。当館のコレクションのこと、ちりめん細工のこと、博物館の課題などについて書かせていただく予定です。読者は兵庫地域と限られますが、地元の大勢の皆様に当館の現状や私の考えなどを知っていただける、絶好の機会だと喜んでいます。

(館長・井上重義)

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