日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2010.06.30

「世界の乗りもの玩具博覧会」に早速に感動の言葉をいただきました  

■昨年とくらべて開花が遅れていた館の西北側の駐車場入り口の合歓の木の花が咲き始めました。梅雨の季節、当館はみずみずしい緑に包まれ、とりわけ4号館から特別展会場の6号館への小道はさながら緑のトンネルです。

■展示作業が終わった6号館に写真を撮るために行くと、男性の来館者から「館の方ですか。素晴らしい博物館で驚きました。通りがかりに寄ったのですがこんなに素晴らしい博物館だとは思ってもみませんでした。家族を連れて再度きます。」と嬉しい言葉をかけていただきました。来館者を感動させる展示は博物館にとってなによりも大切ですが、展示品の量と質が来館者の心を捉えただけでなく、「学芸室から」でも尾崎学芸員が『展示を楽しむ』として今回の展示手法について語っていますが、展示の遊び心が早速に来館者の心を捉えたのです。スタッフのことを褒めるのはまったくの身びいきになりますが、今回の展示手法を見て、私も素晴らしい展示になったと喜んでいました。早速に来館者の心をも感動させたのです。

■さてこの夏は1号館で「海の乗り物」、6号館では「空と陸の乗り物」と、両館で世界の乗り物玩具を共通テーマにして特別展示が始まりました。本来ならば「世界の乗りもの玩具博覧会」として2館で同時オープンすべきなのですが態勢的にも無理があり、少し日時をあけてのオープンになりました。ただ準備が整い次第来館者にご覧いただいていますので、6号館も7月3日のオープンに先駆けて6月26日からご覧いただいています。
■船が約300点。空と陸は約800点ですが、飛行機が90点、乗用車・バスなどが100点、働く車が140点など、両館で1100点も並びました。国の数も60カ国を超えましたが、日本のものは数を絞りましたので1割ほどの展示で、大半が海外のものです。展示スペースは展示ケースの延長が1・6号館で約50mあり、これほどの数量の世界の乗り物玩具が一堂に展示されるのは国内では例がないと思うのです。

■ブラジルの木の船や汽車、タンザニアの空き缶利用の自動車、ブルキナファソの木の飛行機、マダガスカルのバスや自転車、ノルウェーやエストニアの汽車や自動車、旧ソ連のブリキの自動車、旧ユーゴスラビアの馬車と汽車、ネパールの自動車、バングラデッシュの馬車など、その多くに入手時の思い出があり、奇跡的な出会いがあって入手できたものが多いのです。例えばブラジルの木の汽車はパラナ州クリチバでの4日間の滞在中にたまたま日曜市があり、そこで偶然見つけたのです。

■展示品は33年間、世界ののりもの玩具を追い求めてきた結果でもありますが、世界の民芸的な玩具は10数年前から中国製の玩具が台頭する中で急速に姿を消してしまい、最後のチャンスに入手できたのです。展示品のなかの8割以上が現在では入手不可能で、貴重な資料ばかりです。楽しいのは飛行機ひとつとってもお国柄があることです。材質は木が多いのですが、土やブリキもあり、それぞれに個性的で輝いています。
■今年の夏休みは、世界の乗り物玩具と出会える「乗りもの玩具博覧会」にぜひご家族でお越下さい。(井上重義)

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