日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2009.06.25

資料と共に懐かしい思い出も保存。

晴天が続きだった天候も、7月が近づくと雨の日が多くなりました。当館の道を隔てたところにあるねむの木にも優しい花が咲き、遅咲きの紫陽花も花をつけて、雨の季節の風情を醸し出しています。

「リカちゃんとジェニーの世界」は23日で終了予定でしたが、好評のために次の展示期間までの余裕もあり、1 週間延長して30日(火)まで開催いたします。この展示も「昔遊んだ。懐かしい」「欲しかったのに買ってもらえなかった」など、「子供の頃の思い出が蘇えった、来てよかった」と大勢の皆さまに喜んでいただきました。リカちゃんとジェニーが目当てで当館は初めての方も多かったようですが、当館が「リカちゃんやジェニーだけでなく何もかにもが楽しい」「雰囲気も最高です」と言ってくださる方が多く、フアンが増えそうで、嬉しいことでした。

当館は歴史系の博物館であり、これまでの展示では平成時代の資料を展示することは稀でした。今回の展示ではリカちゃんが42年前、ジェニーが23年前から作られるようになった新しい資料であり、展示品の多くが平成時代に作られたものでした。それに「懐かしい」と大勢の皆さまが喜んでくださったのですから、私にとっては「目からうろこが落ちる」思いでした。思い出につながる資料は、近年のものでも大切に保存しなければと再確認しました。しかし、どんな資料でもよいわけでなく、歴史的資料や子供の心を育んできた良質の資料を中心にと考えています。

懐かしいといえば、6号館の「なつかしのおもちゃ博覧会」。皆さまに懐かしいと言っていただける資料が沢山並んでいます。私にとって懐かしいのは昭和20年代。西部劇が流行り、百連発の煙硝鉄砲をパンパン鳴らして遊んだ思い出が蘇えってきます。来館者に聞くと「ビーズマジック」「リフティングゲーム」「仮面ライダーカード」「黒ひげ危機一髪」など、年齢の違いによって様々ですが、久しぶりに出合ったおもちゃの前で、感慨もひとしおの様子です。
皆さまにとって懐かしいおもちゃは、どんなおもちゃでしたか。懐かしさと出合いに、どうぞお越し下さい。

(館長・井上重義)

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