日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2008.08.11

夏休みおもちゃ作り教室

夏休みとあって、当館も親子連れや、孫と一緒のご夫婦連れでにぎやかです。2号館の日本の伝統玩具で遊ぶコーナーや3号館の外国のおもちゃで遊ぶコーナーからは、子供たちの嬉しそうな歓声が聞こえてきます。それにこの夏は、6号館の特別展「音と遊ぶ」の会場でもアフリカとアジアと中南米の珍しい楽器を鳴らして遊べるとあって、会場からは太鼓やアンクルンなどの音色と共に子供の歓声が聞こえてきます。

6号館前の休憩所に備え付けた感想ノートにも、「昔のおもちゃで楽しそうに遊ぶ子供の顔を見て、なんだか幸せな気分。楽しいです。」 「今日、娘と二人でここにやってきました。こわーい人形や、なつかしいおもちゃ、不思議な音がする楽器、いい体験ができました」 「おばちゃんとお母さんと妹とお腹の赤ちゃんと私とではじめて来ました。田舎のお家に来たみたいで、とても幸せな気分になりました。来年は産まれてきた子を連れてこようと思います。」 「今日、はじめてきました。むちゃ×2 オモローです」・・・と記されています。
 冷房が効いた部屋は3号館の遊びのコーナと6号館だけ。後は、決して涼しいとはいえない環境ですが、皆さん、「来てよかった」と喜んでくださいます。

さて、恒例の夏休みおもしろおもちゃ教室ですが、申込み制と自由参加とがありますが、今年も申し込み制はどの教室も定員オーバー。今日の鯉の滝登りは希望者が多いために特別に午後の部を設け、40名もの子供たちが参加してくれました。U字型の竹の先を押さえると、紙製の鯉がスルスル上下する江戸時代に流行した楽しい仕掛けおもちゃですが、全員完成して夏休みの楽しい思い出を持ち帰ってくれました。

今年も館内だけでなく、館外にも出かけておもちゃを教えています。牛乳パックの空き容器で、船尾に付けた水車の回転で進む船、糸を引くと羽根がくるくる回る風車小屋など、身近な材料で作れる楽しいおもちゃに子供たちは大喜びです。さらに8月7日には京都のウェスティン都ホテルで開催された日本幼年教育研究会のサマースクールに講師として参加。ストローで作るおもちゃや折り紙の凧、牛乳パックの独楽などを先生方に作っていただき好評でした。昨年に引き続いての参加でしたが、身近な材料で作れる伝承おもちゃの数々が、先生方の手で全国の子供たちに伝わることを願っています。
明日は神戸新聞スキップサロンの催しで、但馬の八鹿で子供たちと風車小屋作りです。

(館長・井上重義)

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