日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2006.06.05

わが町が姫路市と合併して

 当館が所在する香寺町は去る3月27日に姫路市と合併、2ヶ月余が経ちました。神崎郡香寺町は姫路市香寺町になり、姫路市内の文化施設のひとつになりました。郡から市になり、以前は冬場になると『雪が積もっていませんか』といった問い合わせも、姫路市内というので地理も理解され、そんな電話はなくなりそうです。これからは世界文化遺産国宝姫路城から北北東に約10km、車だと20数分の距離にあることを訴え、姫路城との連携も考えています。しかしJRなどの公共交通は不便で、昼間時は姫路駅発が40~50分に1本、その点が大きな課題です。

 当館では住所が変更したのを機に、内容の充実を図っています。近々、常設展示場である2号館を日本の近代玩具の歴史をたどる展示にかえ、さらには3号館を節句の人形と伝承手芸の展示にかえる予定です。また新しく入館券を作り変えました。絵柄の違ったのを12枚、毎月違った入館券をお渡ししています。新しく英文パンフレットの作成にも取りかかりました。

 姫路市は国際観光都市として観光行政に積極的に取り組んでおられ、当館も重要な観光資源として認知いただき、新しく発足した(社)姫路観光コンベンションビューローの理事に選出されました。私も「姫路の観光振興に役立ちたい」と提言をまとめました。姫路は世界文化遺産国宝姫路城という得がたい大きな観光資源を持っているのですから、他所の真似をするのでなく、姫路城を支える魅力的な観光資源の発掘や紹介、創造が必要であると考えています。

 姫路と合併する以前、当館は人口2万の香寺町の「町の顔」として認められ、町民の皆様がわが町の誇りだと言って下さっていました。また「人口の倍の年間4万人」の入館者も、当館の売りでした。その2点が手の届かぬものになりました。しかし、個人が設立した施設でありますが、32年間の努力が実り、玩具博物館としては名実ともにわが国を代表するものと認められるまでになりました。当館ほどの内容を持つ玩具博物館はアジアにもアメリカにもなく、世界的にもトップクラスと言えると思います。姫路市民の皆様には観光施設としての認識だけでなく、世界文化遺産を持つ街に、合併により大きな文化遺産を受け入れたことをぜひご理解いただき、ご支援やご協力を賜りたいのです。わが市の誇りだといって下さる市民の方が、ひとりでも増えることを心から願っています。(井上重義)

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