2008年のクリスマス   | 日本玩具博物館

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学芸室から 2008.12.25

2008年のクリスマス  

メリー・クリスマス! 冬至を過ぎて、太陽が生まれ変わったというのに、お天気の優れない毎日が続いています。けれども、ここ一週間、玩具博物館はとても賑やかでわくわくする日々を過ごしてきました。

21日、23日には、恒例となったクリスマス絵本の朗読会展示解説会を開催して、多くの家族連れのご来館を受けました。新聞やテレビの企画展紹介を見てご来館された方々、ホームページの記事を読んで行きたくなった!とおっしゃる方々、寄贈下さった資料と再会するために来られた方、クリスマス飾りについてレポートを書くという小学生、博物館施設について勉強中だという学生さんたち、それから、私たちのクリスマス展のファンだとおっしゃる方々・・・。ひとつの物語を囲み、また、ひとつのキャンドルの灯を囲み、偶然か縁あってか、同じ場所に居合わせた人たちと同じ時間を共有する、そして大人も子どもも互いに笑顔を見交わしながら、展示品について感想を話し合ったりする・・・、そんな風景に接すると、博物館という施設はなんてステキなのだろうか!と嬉しくなってしまいます。

クリスマス絵本の朗読会風景

学芸室に戻ると、私たちと交流のある海外の博物館や個人からクリスマス・カードやプレゼントが到着していました。中には、去る春に訪問を受けたスウェーデン在住のメキシコ人、エレナ・クェヴェード・スターレ女史(<ブログ「学芸室から」2008年4月8日>で紹介しました)からの小包がありました。ドキドキしながら開梱すると、包みから「トムテ」の人形が登場しました。

エレナさんから届いたトムテ design;SPEGELS

トムテは、農家の家畜小屋に暮らし、 家人の人生を見守り続ける自然神。クリスマスの朝、人々に「プレゼントを届ける小人さん」として、親しまれてきたものです。デザイナーのエレナさんのお見立てとあって、トムテはシンプルで美しい形です。大急ぎで収蔵登録を行い、さっそくに展示室の北欧コーナーに追加展示しました。玩具博物館の展示品は、こんなふうにして、少しずつ仲間を増やしていくのです。

北欧の山羊と妖精(小人)たち エレナさんからのトムテも展示に加えました

皆さまには、今年もトムテのように私たちの活動を見守って下さり、ありがとうございました。どうぞ暖かい気持ちで年末年始をお過ごし下さい。

(学芸員・尾崎織女)

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