おもちゃ館のクリスマス2006 | 日本玩具博物館

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学芸室から 2006.12.18

おもちゃ館のクリスマス2006

クリスマスが一週間後に迫り、当館の特別展会場を訪れる方々の声のトーンもどんどん高く、華やかなものになってきました。

ワークショップ「麦穂の天使」作品見本を作ってみました

先週の土曜日は、クリスマス・オーナメント作りの講習会を開きました。水に浸して軟らかくした麦わらを糸で束ねたり、編んだりして、太陽の光や星、ベルや木の実、動物などを形づくり、玄関や窓辺、あるいはクリスマスツリーを飾る風習は、広くヨーロッパ中に見られます。本年は、スウェーデンやデンマーク、ドイツやスイスなどに伝承されるオーナメントを参考に、天使のツリー飾りを紹介しました。地元の麦畑からいただいた麦わらを使って、20人ほどの家族が麦わらの温かな造形を楽しみました。

参加の皆さんと作品をもって記念撮影

受講者の中には、「毎年、一つずつ手作りのオーナメントを増やしていくのが楽しみです」と声をかけて下さる方もあります。買ってきたオーナメントを吊るすのも楽しいけれど、家族で一緒に特別の何かを作る時間は、子ども達の心に、暖かいクリスマスの思い出を残してくれることでしょう。来年は、デンマークの切り紙細工のオーナメントをご紹介しようと思っています。 

また、12月に入り、展示ケースの中に飾られたクリスマス人形やオーナメントと、それらを主人公にした絵本とのコラボレーションをお楽しみいただく会を始めました。昨日の朗読会では、お約束の11時、14時に加え、来館者のご要望によって13時からの部を追加し、『ゆき』(ポーランド)、『くるみ割り人形』(ドイツ)、キリスト降誕人形が出てくる『まりーちゃんのクリスマス』(フランス)、クリスマスパーティーのピニャータが主人公の『クリスマスのつぼ』(メキシコ)などの物語をお聞きいただきました。

クリスマス絵本の朗読会風景

「久しぶりに心が洗われた気分です。」「絵本を読んでもらうのがこんなに嬉しいなんて、子どもに返ったみたいです。」「展示ケースに飾られている人形たちが動き出しそうな気がしました。」・・・・・・そんなお父さんお母さんの声があり、また、朗読の後、ケースの中のくるみ割り人形にじっと見入る子どもたちもありました。

23日(祝)、24日(日)にも同じ時間に朗読会を開催します。また、14時30分からは、キャンドルスタンドに火を点して、「世界のクリスマス飾りをめぐる」解説会も行いますでの、今年のクリスマスは、ぜひ、日本玩具博物館へお出かけ下さい。

(学芸員・尾崎織女)




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