日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

Language

展示・イベント案内 exhibition

イベント

平成15年度文化庁委嘱事業「伝統文化こども教室」 江戸時代の玩具作り*2003夏

会期
2003年8月10日(日) 2003年8月22日(金)
会場
6号館2階 講座室

日本の暮らしのなかから生まれ、守り伝えられてきた文化を将来へと継承し、発展させるとともに、子どもたちが歴史、伝統、文化に対する関心や理解を深め、尊重する態度を育てることを目的として、文化庁は各地の文化施設や公民館などに「伝統文化こども教室」事業を委嘱しています。
当館では、今年度、この事業を委嘱を受け、玩具や遊びの文化をテーマにした講座を計画しました。江戸時代に遊ばれていた手作り玩具を復元的に製作していく講座と、私たちの播磨地方に伝わる季節の遊びの話を聴いたり、製作したりして地元の伝承を体験する講座の2シリーズです。主に小学生の児童を対象に、各シリーズを通しての参加を呼びかけています。各回ごとの参加もできますので、どうぞお問い合わせください。

 <江戸の玩具作りシリーズ>秋冬 <江戸の玩具作りシリーズ>新春
 <播磨の伝承遊びシリーズ>夏  <播磨の伝承遊びシリーズ>秋
 <播磨の伝承遊びシリーズ>新春


A.江戸時代の玩具シリーズ・夏

江戸時代に遊ばれていた手作り玩具のいろいろを文献と実物で紹介しながら、復元的に製作する講座です


1.<お話と見学>『江都二色』に描かれた玩具

『江都二色』は18世紀に著された小さな玩具の絵本(大人向け)。それらの絵を見ながら、郷土玩具として伝わる実物を紹介します。

    日時=8月10日(日) 11:00~12:00
    会場=6号館2階 講座室
    担当=当館学芸員・尾崎織女        

 好評裡に終了しました。
参加者は、でんでん太鼓、ヤジロベエ、ご来迎、米喰い鼠など、『江都二色』に描かれた玩具を手元のプリントを見ながら、実物(=郷土玩具)が登場する度に歓声をあげました。玩具の歴史を調べるために来館していた高校生十数人も飛び入りし、祖父母世代、親世代、小学生、幼児・・・と様々な年齢層が参加して、多世代が集う楽しい導入講座となりました。


2.<製作>松風独楽のいろいろ

棒の真ん中に二つ穴をあけ、糸を通して松風独楽を作ります。ブーン、ブーンと音を立てて回せるコツをつかむまで遊びます。素材や形を変えて音の違いを楽しみます。

    日時=8月15日(金) 11:00~12:00/14:00~15:00
    会場=6号館2階 講座室
    担当=当館館長・井上重義 


 好評裡に終了しました。
鼈甲製、板製、紙製・・・、また花びら形、棒形、丸形・・・、江戸時代の松風独楽の形のいろいろを絵図などを見ながら紹介しました。また同じ仕組みの玩具が世界中に普遍的に存在することを実物に触れながら驚きとともに確認しました。そのあと、『江都二色』の絵をまねてアイスキャンディーの棒で製作。厚紙でも作ってみて、それぞれに回せるようになるまで練習しました。――回せない子どもの手を持って一緒にやってみることでコツを体得でき、笑顔があふれる教室となりました。


3.<製作>かくれ屏風

江戸時代、「団十郎のかくれ屏風」の名で親しまれたからくり玩具を、5枚の厚紙をつなぎ合わせて復元的に製作します。手品のように演出して教室の皆に披露し合います。 

    ●日時=8月16日(土) 14:00~15:00
    会場=6号館2階 講座室
    ●担当=当館館長・井上重義 

 好評裡に終了しました。
『江都二色』や『守貞謾稿』の絵図から「団十郎のかくれ屏風」の形を確認し、その後、「ぺこたん」「ぺたくた」などの名で郷土玩具として親しまれている木製のかくれ屏風を実演して見せました
厚紙を使って実際に作ってみたあとは、子ども同士で手品のはじまり――参加者は皆、興味津々、楽しい教室になりました。


4.<製作>鯉の滝のぼり

ヨーヨーと同じ仕組みのおもしろ玩具。竹のU字型に曲げ、両端を糸で結び、間に紙製の鯉をぶら下げます。竹のしなりを利用して鯉がするすると滝を上る動きを楽しみます。

    日時=8月22日(金) 10:00~12:00
    会場=6号館2階 講座室
    担当=当館館長・井上重義 


 好評裡に終了しました。
竹のしなりを利用したからくり玩具が日本独特の工夫であることを理解できるよう、竹のしなりを利用した他のおもちゃも紹介します。竹を握る手加減によって、するすると鯉が上り下りする様子に、参加者は大喜び。