日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2019年6月

「マイスタング(夏至祭の柱)」

  • 2010年代後半
  • スウェーデン/麦わら
 スウェーデン国旗の青と黄のリボンと緑が爽やかです


冬が長い北欧の人々にとって、夏は待ち遠しい季節です。スウェーデンでは、毎年6月19日から6月26日の間の夏至に最も近い土曜日とその前日の2日間、夏の訪れの喜びと豊作の祈りをこめて盛大な夏至祭が開催されます。この夏至祭のシンボルとして「マイスタング」が作られます。マイスタングは日本語で「五月の柱」です。ドイツやイギリスで行われる豊穣を祝う五月祭の「メイポール」が伝わったものと考えられます。5月はまだ肌寒いスウェーデン、太陽の光があふれる6月の夏至祭へと移行していったのでしょうか。   
夏至祭当日には、町の広場には、大きいもので20mを超えるマイスタングが登場し、白樺の大木にモミの葉、ルピナス、マーガレットなど季節の花が飾りつけられます。マイスタングが垂直に立てられると、スウェーデンの民族楽器、ニッケルハルパの演奏が始まり、民族衣装を着て、夜遅くまでみんなでフォークダンスを踊ったり、結婚式が開催されることもあるそうです。