「東南アジアのセパタクロー」 | 日本玩具博物館

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今月のおもちゃ

Toys of this month
2018年9月

「東南アジアのセパタクロー」

  • 1980年代
  • マレーシア・タイ・ミャンマー/籐

 セパタクローは9世紀ごろから広く東南アジアで親しまれている競技です。「セパ」はマレー語で「蹴る」、「タクロー」はタイ語で「ボール」を意味し、ネットを挟んだコートを使って3対3で行われます。起源は諸説あり、マレー半島に伝わっていたボールを地面に落とさないように数人で蹴りあう「セパラガ」、また、空中につるした篭の中にボールを蹴り入れ、蹴り方の難易度で得点を競い合うタイの「ジャンクイタクロ―」などと言われています。なるべくボールを地面に落とさないようにする遊びは、古くからアジア各国で見られ、中国から日本に伝わり、平安時代の貴族が楽しんだ蹴鞠もそのひとつですね。

 セパタクローで使われるタクロー(ボール)は12の穴と20の交点を持つように籐で編み重ねた球形のものを使い、籐球とも言われます。競技用は直径14センチほどですが、小さなものは子どものボール遊びに使われています。

 東南アジアでの競技人口が増え、1965年にアジアセパタクロー連盟が結成されると、球技のルールや用具の使用が定められ、現在、公式競技ではプラスチック製のタクロ―が使われていますが、町では子どもたちが本来の籐編みのタクローで遊ぶ姿も見られます。

 籐で編みこまれた五角形の美しい透かしにもぜひ注目してください。 東南アジアのセパタクローは9月15日から1号館で開催の秋冬の企画展「世界の伝承玩具~こま・けん玉・ヤジロベエ・ボール・風車」でご紹介しています。