当館でないと観られない2つの特別展—— 「神戸人形賛歌」と「世界の船の造形」 | 日本玩具博物館

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館長室から 2021.07.04

当館でないと観られない2つの特別展—— 「神戸人形賛歌」と「世界の船の造形」

当館は緑の樹木に囲まれた白壁土蔵造りの6棟の建物から構成され、館内に入ると懐かしい玩具の数々や、初めて出会う珍しい玩具や人形がずらりと並び、皆様から「こんなに素晴らしい博物館だとは思ってもみませんでした」と、嬉しいお言葉を再三いただきます。それに「初めて来ました」といわれる方が意外と多いのです。

現在、開催中の「神戸人形賛歌」展については前回の<ブログ「館長室から」>でもいろいろと申し上げましたが、テレビや新聞で紹介されたこともあり、神戸人形を見るために来館される方が再三あります。そして明治中期から昭和初期までの神戸人形が180体もずらりと並ぶ光景に感動の声をあげられます。このような展示は誕生地の神戸で見ることが出来ないのです。

私は昭和45年から14年間、神戸の山陽電鉄本社で広報誌を担当していました。神戸の街が大好きで、神戸人形は神戸が誇るべき文化遺産であると認識して、56年も前から収集に取り組んできました。残念なのは神戸市にその認識がなく、当館が収集しなければこのようなコレクションが遺ることはありませんでした。いつの日か、神戸人形は神戸の宝物であると認識され、誕生の地で展示される日が来ることを願っています。

世界の船の造形展は7月10日(土)から開催の予定でしたが、展示替えが順調に進行し、3日から皆様にご覧いただいています。我が国の船を中心に、世界各国から収集した船の玩具約300点がずらりと並んで壮観です。それに著名な収集家から寄贈いただいた、昭和初期の貴重な日本の船が何点も展示されその内容に驚かれると思います。

沖縄のヤンバル船(昭和初期)

外国の船は40年ほど前から収集を始め、世界各地を旅して収集してきた貴重な船の玩具も多く、東京の輸入業者の協力もあり、国内では例を見ないコレクションの構築に成功したのです。木などの自然素材で作られた船の多くは、今では現地でも作られておらず、時期に恵まれて入手ができたのです。貴重な船の玩具の数々をぜひご覧ください。

「神戸人形」「世界の船の造形」の2つの特別展は、国内では当館でないと観ることが出来ない驚きの展示です。ご来館をお待ちしています。

(館長・井上 重義)

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