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blog日本玩具博物館のクリスマス恒例のワークショップ*その2~スイスの麦わら細工~
●パンが主食のヨーロッパでは、麦わらには、特別な力があると考えられてきました。麦穂には麦を実らせた穀物霊が宿ると信じる地域もあります。麦わらのクリスマスオーナメントには、実りを感謝してよろこび、新しい年が豊かであることを願う心が込められているのです。
●当館の世界のクリスマス展では、ツリー飾りや窓飾りをはじめ、たくさんの麦わら細工を展示しています。今回は、スイスのクリスマス飾りをモデルにアレンジを加えて麦穂とハートのオーナメントを作りました。作り方をご紹介します。
●準備するもの
麦穂つきの麦わら9~10本/木綿糸(白や赤)/リボン/木の実(メタセコイヤなど) /ハサミ
●作り方
❶麦わら9~10本を麦穂の根元でしっかり結び留める。
❷結び留めたところから、両側に3本ずつ取り分ける。
❸片側の3本を取り、麦わらの1本1本を指で平らに整えながら三つ編み (=真田編み)をする。
❹麦わらの根元までしっかりと三つ編みを続け、最後は糸でくくり止める。
❺もう片側の3本を取り、麦わらの1本1本を指で平らに整えながら三つ編みをする。
❻2本の三つ編みを整え、中央の麦束に向かってハート形を作って、真ん中で結び留める。
❼結び留めたところに木の実などを結び付ける。
❽さらにリボンを結び、吊り下げ用の糸を結んで完成させる。
●麦束を6本増やしてハート形を二重にしたり、短い麦穂の場合は小さなハート形にしたりして楽しんでみてください。メリー・クリスマス!
(学芸員・尾崎織女)
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