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blog凧あげの楽しさをこどもたちに
◆当館では、2022年度より2年にわたって文化庁のInnovate MUSEUM事業の採択を受け、この事業の眼目のひとつである博物館資料のデジタルアーカイブ化に取り組んできました。内部資料として登録を済ませたデータベースより、テーマごとに20~40件ほどを選んで、各月10日に公開しています。1月公開の「デジタルコレクション・7」では、日本玩具博物館が所蔵する1,000点に及ぶ❝郷土凧コレクション❞のなかから、東日本の郷土凧40件を選び、地域それぞれのユニークなデザインを紹介しています。
40件の郷土凧のそれぞれのページには、後ろ側の骨組を見ていただけるよう2枚目に後ろ側の画像を添えています。簡単な解説も加えていますので、下記より、ぜひ、ご覧くださいませ。2月は西日本の郷土凧を取り上げる予定です。
★デジタルコレクション・7「日本の郷土凧・東日本」
◆このような画像資料などを用いて、先週は地元の小学校—姫路市立中寺小学校—へ、スタッフとともに「ふるさとに伝わる凧のお話と折り紙の凧作り」にお伺いいたしました。1年生児童が対象だったのですが、近世から伝わる和凧の形や絵にみんな興味津々、一生懸命考えながら、凧の世界を楽しんでくれました。
◆お話のあとは、ケント紙を骨として、よく揚がる折り紙の凧作り。「楽しかったぁ!」「また、明日も一緒に作りたい!!」「たこも、いか(かつて、西日本の多くの地域、姫路あたりでも凧のことをイカと言いました)も大好き!!」と、1年生さんたちは口々に見送ってくれました。
◆1組も2組も、休み時間などに自作の凧あげにトライしたそうです。先日、先生がこどもたちからのメッセージを届けてくださいました。それぞれに凧作りをどのように受け止めてくれたのかが伝わってきて、嬉しくなりました。このようなアウトリーチ活動も大切に続けていけたらとスタッフと話し合っています。
◆「折り紙の凧」は当館井上館長が数十年前に考案したもので、折り紙と凧骨代わりのケント紙、1本の凧糸、2本重ね合わせる凧足だけで作ります。とてもシンプルですが、とてもよく揚がるのです! 走って揚げるのも楽しく、身体がぽかぽかしてきます。こどもたちはもちろん、大人の皆さんにも楽しめます。簡単な作り方をご紹介しますので、よろしければお試しください!
(学芸員・尾崎織女)
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