日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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学芸室から 2016.08.29

神戸開港150年記念展「TOY&DOLL CLLECTION」に向けて

来年は、1月上旬から一年間にわたって神戸の街の一角に“日本玩具博物館”が出張することになりました。2017年が「神戸開港150年」に当たることから、神戸市では多くの市民の皆さんとともにこれを祝い、神戸港のさらなる発展を願うための様々な企画事業が進められています。その中の一つのプロジェクトにデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)での展示事業があり、神戸市からのご依頼により、そのギャラリースペースに、陳舜臣アジア文藝館、鈴木商店記念館とともに日本玩具博物館が出展する運びとなりました。

会場となるデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)は、もともと神戸港から輸出する生糸の品質検査を行う施設であり、ゴシックを基調とする昭和初期の建築物です。そこがモダンにリノベーションされ、現在、ステキなギャラリーやホールが設けられて、アートに関する様々な催事が行われる場となっています。
そんな会場にどのような展示室をつくっていくかを神戸市のご担当者、会場造作や広報デザイナーの方々と一緒にイメージを描きながら、今、少しずつ肉付けを行っているところです。

神戸開港150年記念展の会場になるKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)

日本玩具博物館が受けもつギャラリーBの「TOY&DOLL COLLECTION」には、メイン・ディスプレイとして「世界の船のおもちゃ」や「神戸人形」を展示するほか、「日本の郷土玩具~北から南へ~」「日本の郷土のコマ・手まり」「日本の近代玩具~明治・大正・昭和~」と題する常設展コーナー、入れ替えながら世界の民芸玩具や人形をご紹介するコーナー、そして4回の企画展として「ちりめん細工」「雛人形と武者人形」「神戸人形」「世界のクリスマス」を考えています。より展示内容に親しんでいただけるようなワークショップなども合わせて準備していきます。

デザイナーによる会場造作イメージ図

―――そこで、7月、8月は、夏休みのおもちゃ教室や特別講座などの合間を縫って、講座室にKIITOの展示スペースをつくり、コーナーごとに展示シミュレーションを行ってきました。たくさんの方々と展示をつくっていくのはとても楽しく刺激的です。玩具博物館には、「TOY&DOLL COLLECTION」にかけて、博物館大好き!!という若い女性がサポートに加わってくれましたので、センスの若返りを期待しています!今のところ、「日本の郷土玩具~北から南へ~」「日本の郷土のコマ・手まり」「日本の近代玩具~明治・大正・昭和~」についてはほぼ準備が整い、展示品の選定や梱包作業が終わりました。
準備作業の様子を画像でご紹介いたします。

神戸市在住の方々、そして神戸を訪れる方々に喜んでいただけるものになるよう、9月もコーナーごとの展示シミュレーション作業を進めていこうと思っています。来年1月の開催までにはまだ少し時間がありますが、どうぞ皆様、ご期待下さますよう!

 (学芸員・尾崎織女)

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