日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2019.11.03

まもなく開館満45年、嬉しいニュースが。

当館はこの11月10日で開館満45年を迎えます。民間博物館を取り巻く厳しい環境の中、本当に私自身も驚きの大きな発展を遂げることができました。一歩、道を誤れば閉館になっているところでしたが、今日までこれたのは暖かな目で当館を見守り、励まして下さった大勢の皆様 のおかげだと感謝しています。


一介の個人が設立した博物館ですから評価されづらいのですが、3年前にはフランスからミシュラン・グリーンガイドの調査が入り、二つ星という大きな評価をいただきました。そして昨年11月には博物館振興に大きな功績をあげたと日本博物館協会の創立90周年記念大会で特別表彰を受けました。

さらに開館記念日の今月10日発行のJAFの会員向け月刊誌「JAFMate」12月号(発行部数1250万部)の連載記事「今、日本を走ろう。」に当館が紹介されます。毎月、日本各地の魅力的な場所や食べ物などが紹介されている「ドライブ情報ページ」で、今回は姫路市・加古川市・明石市が取り上げられ、姫路は7施設、加古川は4施設、明石は6施設の17施設が紹介されますが、そのトップが当館です。JAFの会員の皆様、ご来館をお待ちしています。

世界最大の旅行コミュニティサイト「トリップアドバイザー」でも姫路で人気のある観光スポットの11位に当館が入り、博物館美術館関係ではトップです。その関係もあるのか海外からの来館者も多く、先日もアメリカ人で神戸人形の収集家がわざわざ来館下さり、感動して下さいました。

1990年代の1号館内観

現在開催中の「世界のクリスマス展」ですが開催を始めたのは1985年、35年前からになります。同年の夏に私は北欧各国を訪ねて玩具を 収集したのですが、数多くのクリスマス関係の飾りを収集。同年の冬にそれまでに収集していた世界各地のクリスマス関係の飾りとあわせで世界のクリスマス展を開催したところ大きな反響がありました。が、翌年の1986年は他の特別展を開催したところ、大勢からクリスマス展は素晴らしい、毎年開催すべきだとのお声を頂き、1987年以降は毎年、クリスマス展を開催してきました。
クリスマスの時期になると2016年まで何度もヨーロッパ各地に出かけて収集。現在では収集不可能なものを多数収集することに成功しました。展示品は収蔵品の総てでなく6割程度です。今年はアジア・アフリカ・アメリカなどのものは少数で、ヨーロッパのものが中心です。展示は尾崎学芸員と原田学芸員が中心になり構成。素晴らしい展示だと大勢の皆様からお喜びのお言葉を賜っています。ドイツから来館された玩具の専門家からも、このようなコレクションはドイツでも見たことはないとのお言葉を賜りました。時期に恵まれたおかげで収集することができたのです。ご来館をお待ちしています。

(館長・井上重義)

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