日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2021.10.02

嬉しい2つのニュースです

秋たけなわの季節になりましたが、コロナ禍により来館者が激減。入館者数が1日に10名もない日が続き、9月はゼロの日がありました。そんな厳しい状況下にある当館ですが、当館の出版活動に対して嬉しいニュースが2件ありました。

ひとつは当館が神戸にある公益財団法人井植記念会から、第45回井植文化賞を受賞したことです。10月1日に発表があり、受賞の対象は兵庫県在住、または兵庫県にゆかりの深い個人・団体で、各分野において近年、特に目覚ましい活動をされ、多大な貢献をされた方に贈られる賞です。文化芸術部門・科学技術部門・社会福祉部門・地域活動部門・報道出版部門・国際交流部門の6部門で、3名の個人と3つの団体が選ばれ、当館は報道出版部門で受賞しました。副賞として個人50万円、団体は100万円が贈られ、当館には100万円が授与されます。
当館の受賞理由は、資料の収集、調査研究、展示、普及活動だけでなく、出版活動にも力を入れ、井上館長が『伝承手づくりおもちゃ』『伝承の布遊びちりめん細工』ほかを出版。尾崎学芸員が『世界の民芸玩具』を出版するなど、積極的な出版活動が評価されました。当館の長年にわたる活動を温かくお見守りいただき、大きな励ましを頂戴いたしましたこと、心より感謝申し上げます。
第45回井植文化賞受賞者紹介 → こちら

もう1件は尾崎織女学芸員が、日本人形玩具学会から去る7月に第4回学会賞の「奨励賞」を受賞。先日、学会から表彰状と記念品が届きました。

表彰状には「あなたは日本玩具博物館所蔵の20世紀の「世界の民芸玩具コレクション」から文化圏、国、テーマ別等で精選した民芸玩具を写真入りでまとめた書を公刊され、人形玩具学界および社会に対して大きな貢献をされました。ここにその功績をたたえ記念品と共に奨励賞を送ります。」と記され、学会から『世界の民芸玩具』が高い評価を受けたことを嬉しく思います。その『世界の民芸玩具』ですが、去る7月7日に再版になり、同書を読んだと来館くださる方が再三あります。
皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。

(館長・井上重義)

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