手作りのクリスマスオーナメント*その6―デンマークの「ユールヤータ」 | 日本玩具博物館

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学芸室から 2021.12.15

手作りのクリスマスオーナメント*その6―デンマークの「ユールヤータ」

「手作りのクリスマスオーナメント」シリーズ*その6は、デンマークに伝わる切り紙細工「ユールヤータ Julehjerter (クリスマスのハート)」をご紹介します。デンマークには切り紙細工のオーナメントが多数みられますが、そのなかでもハートは、クリスマスのシンボルのひとつとして、長く親しまれてきました。
童話作家アンデルセン(1805~75)がハート型の飾りを初めて作ったと言われ、当時の作品がアンデルセン博物館に保存されています。後の人々は、アンデルセンのハートを基礎として、様々な模様のハート型オーナメントを作り出しました。小かごに仕立てられているので、中に菓子類を入れて飾ります。

材料・・・赤と白の画用紙あるいはケント紙(ほかの色でも可)
道具・・・ハサミ、のり、鉛筆、定規

作り方
❶型紙(幅6㎝、横の長さ19㎝)を作り、その型紙に合わせて赤と白、二枚の画用紙を切ります。

❷編み込む部分は、真ん中を折り重ねて山折りの方向からハサミを入れ、切り込み線に従って切ります。この時、切り込み線止まりより、1mmほど長く切込みを入れておきます(編み込んだ時の画用紙の厚みを考慮)。

❸赤と白の画用紙をそれぞれ半分に折り、画像のような要領で編み込み、ハート型をつくります。

❹編み込みの市松模様を整え、下げ帯をハートのくびれた部分の前と後にのり付けして、クリスマスツリーのオーナメントに仕立てます。


切り込み線の幅に変化を持たせたり、画用紙の色を変えたりして楽しんでください。
またフェルト布でユールヤータを作り、ハーブやポプリなどを収めて糸で全体を閉じ、「サシェ(香り袋)」に仕立ててみてもよいと思います。2009年2011年のクリスマス・ワークショップでご紹介したことがあります。ぜひ!

(学芸員・尾崎織女)

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