日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2019.07.03

当館が「遠くに行きたい」で放送されます。

当地も例年より大幅に遅れての梅雨入りでしたが、先月末から雨の日が続きます。ブログ「館長室から」の執筆が3か月ぶりになりましたが、実は左足の関節の骨が劣化し、人工関節に入れ替える手術を3月18日に行い、その後、3週間ほど入院していました。退院後の経過は順調ですが少し痛みが残り、完治するには6か月ほどかかるとのことですが、日常生活に大きな支障はありません。

さて先月末、当館にとって嬉しい大きなニュースがありました。TV番組の「遠くに行きたい」の取材が入り、先月27日に竹下景子様がご来館くださり、私と尾崎学芸員が分担して館内を案内しました。放送は今月21日の日曜日に全国放送されますが、近畿地方では読売TVで朝7時から30分間放送されます。この「遠くへ行きたい」は1970年に放送が始まり今年で50年という長寿番組です。当館は今から35年前の井上郷土玩具館から日本玩具博物館に改称した1984年にもこの番組で紹介されました。現3号館も6号館もなかった時代です。紹介されて大きな反響があり、現在の飛躍にも繋がりました。このような知名度の高い番組に当館が紹介され、全国に知られることは本当に光栄であり嬉しいです。


さらに今月20日(土)のABCテレビでも、午前11時から30分間放送の「LIFE~夢のカタチ」で神戸人形作者の吉田太郎様が紹介されますが、当館所蔵の神戸人形についての取材がありました。私や尾崎学芸員などが神戸人形について話しています。

ここ十数年前から、来館者が大きく減少し、思い悩むことが多いのですが、元気を与えてくれるのが来館者が感想ノートに書かれた嬉しいお言葉です。
「子供のころのおもちゃを見て感動。懐かしい思い出がよみがえりここに来てよかった。犬山市から」「とても素敵な博物館ですね。ゆっくり落ち着ける雰囲気です。子どもたちも楽しみました。京都から」「偶然に知り大阪から来ましたが、素晴らしいの一言に尽きます。国立民族学博物館に優るとも決して劣らない数々のコレクションに圧倒されました。また機会があれば来館したいです」「見て楽しく、それぞれの国、地方の特色もあって本当に興味深いです」「あれもこれも、子どものころ遊びました。涙が出るほど懐かしかった。天草市から」など。遠方から来館くださる方も多く、そのお言葉に励まされています。

1号館の展示は「平成おもちゃ文化史」が11月12日(火)まで、続いていますが、来館した小学生の子供たちが「懐かしい」と大喜びする姿に 驚かされます。一角には昭和末期の玩具や人形の展示コーナーもあり、親子で懐かしいと微笑まれている姿を再三見受けます。それに隣の2号館は高齢者の皆様に、懐かしいと喜んでいただける昭和初期からの玩具や人形がたくさん並んでいます。先月8日からは2号館の展示ケース2か所を入れ替え「太平洋戦争とおもちゃ」の展示が始まりました。大正生まれや昭和初期にお生まれの方にとっての懐かしいおもちゃの数々が約100点も並び、他館では見ることができない展示です。お孫さんやお子様と三世代ご一緒にぜひご来館ください。

太平洋戦争当時の玩具

(館長・井上重義)

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