日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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館長室から 2012.09.29

国内外、遠方から千客万来です 

当館の東側に広がる田の稲刈りも終わりました。日毎に秋色が深まり、6号館への小道は可憐な小さな紅色と白色の水引草の花が咲き乱れて、さながら水引草の小道です。

水引草

このところ国内外の遠方から博物館関係者の来館が目立ちます。一昨日の27日は本土最北端の青森県八戸から市立八戸博物館の副館長と学芸員がご来館下さいました。用件は現在開催中の「世界の鳥のおもちゃ展」見学と資料の貸し出しについての相談でした。去る6月13日に文部科学省で開催された全国博物館長会議で私が事例発表したことは前回の「館長室から」でもお伝えしましたが、その会議に出席された同博物館館長が当館に興味を持たれてスタッフを派遣して下さったのです。前回の「館長室から」では発言内容などはお伝えしませんでしたが、同会議で「所蔵資料は大切に保存して後世に伝えることにあるが、その活用も大切で、当館は魅力あるコレクション群を多数所蔵しているので、所蔵資料が少ない施設にお貸しをして、他館の活性化のために協力できればと考えている」などと発表(注)したのです。それがご縁で、来年夏には同館で世界の鳥関係の資料を特別展示する方向で話が進み始めました。

6号館で展示中のホロホロ鳥

昨日は西アフリカの国、ブリキナファソからミュージシャンの来館がありました。国内のボランティア組織に招聘されて来日中のミロゴ= べノワさんで、開催中の企画展「世界の太鼓と打楽器」に関心を持ち招聘者と共に来館くださったのです。母国の太鼓「トーキングドラム」が展示されていることに驚かれ、思わず大きな歓声をあげられました。そしてトーキングドラムを演奏くださいました。また6号館の「世界の鳥のおもちゃ」では母国のホロホロ鳥とも出会い、感動の連続でした。遠く離れた地の博物館で、母国の資料との思いがけない出合いに興奮気味でした。
べノワさんは10月末まで滞在されるとのことでしたので、当館での演奏をお願いしたところ10月21日(日)に演奏会を開催していただけることになりました。

5号館(ランプの家)前で即興演奏

大きな収穫は、ブリキナファソでも子供たちはコマやぶんぶんコマ(松風コマ)を手作りして遊んでいることが解ったことです。これまでアフリカにもコマやぶんぶんコマがあると確信して、専門業者やアフリカに関係のある皆様にお願いして探したのですが、手がかりはまったくありませんでした。べノアさんにコマの話をすると「コマは木の実に軸を刺して作り遊んだ」と懐かしそうに話してくださり、さらにぶんぶんコマを回して、このようなおもちゃで遊んだことはないかと聞くと、「ビール瓶のブリキのふたを平らにして穴を開け、糸を通して遊んだ」との答えが返ってきました。ビール瓶のふたを利用したぶんぶんコマはインドネシアなど東南アジアでは広範な地域で遊ばれており、同様のものが西アフリカでも遊ばれていたのです。

他にも10月になると、当館と20年近い交流があるドイツのバードキッシンゲン玩具博物館のヒラ・シュッツさんが当館を始めてご来館くださいます。さらにフランスからも、プロヴァンス自然史博物館の関係者が来館されることになりました。去る7月にはチェコの国立博物館の学芸員が来館下さいましたし、海外の博物館との交流がさらに大きく進展するのではないかと思っています。(井上重義)

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