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blog花と和の伝統美に、至福のひと時を
■2年前の2006年3月に「花の季節を迎えて」として「館長室から」にご紹介したことがありますが、今年も当館の庭が一番美しい季節を迎えました。これから4月中旬にかけて、春の花たちが次々に花開きます。4号館の北の窓から見えるサクランボの花は盛りを過ぎましたが、アメリカ花水木のつぼみが膨らみました。4号館東の窓の前に広がるコブシの花も白いつぼみが膨らみ、咲き始めました。地上ではバイモ百合に紫の匂いスミレが春風に揺れています。椿の花も豪華な岩根絞り、名花とされる月光や玉の浦も咲き始めました。館の前の空き地にある数本の花桃の蕾も大きく膨らんで、いよいよ春本番の季節を迎えます。
■ちょうど特別展も1号館が「ちりめん細工とびん細工」、6号館は「御殿飾り雛」と、女性に人気のある催しです。連日のように、栃木から、静岡から、浜松からと、関東や中部、四国などの遠方からわざわざ来館になり、「来てよかった」と嬉しい言葉を残して館を後にされます。花を愛で、雛人形やちりめん細工で和の伝統美を楽しみ。心ゆくまで至福の時間が過ごせるのが当館です。皆さまのご来館をお待ちしています。
■さて先日、嬉しいことがありました。文部科学省社会教育課地域学習活動推進室長の栗原裕司氏がご来館くださったのです。氏はライフワークとして博物館学を研究し、国内約4,000館、全米約1,600館のミュージアムを訪問されている文部科学省きっての博物館通です。私が所属する日本ミュージアム・マネージメント学会の大会(東京)で氏の講演を聴き、ぜひ一度当館をご覧いただきたいと願っていたのです。それが実現しました。神戸で兵庫県博物館協会の講演があり、そのあと今月2日に来館くださいました。
■早速、その見聞記をウェルエイジウーマン3月号に「決して交通の便が良いわけでもないにも関わらず、日本国中から来館者が集まる個人経営の博物館を紹介しましょう。ここには世界的にも第一級の玩具コレクションがあり、自前のコレクションだけで多種多様な企画展や特別展を開催しているため、リピーターも多いとのこと。決して派手な展示ではありませんが、ここには人を惹きつける何かがあります。」とご紹介くださいました。
※ウェルエイジウーマンhttp://www.wellage.jp/tano/event/ws/51.html ぜひご訪問下さい。
(館長・井上重義)
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