日本玩具博物館 - Japan Toy Musuem -

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展示・イベント案内 exhibition

館外展

富山県こどもみらい館「日本のままごと道具の変遷」

会期
2001年6月3日(日) 2001年8月5日(日)
会場
富山県こどもみらい館

富山県こどもみらい館の夏の事業に合わせて、「日本のままごと道具の変遷」と題する企画展に出品展示協力いたします。以下のような展示内容です。

「小さな台所とままごと道具」(メディアボックス)
神棚のある「お勝手」、土のカマドや車井戸……明治時代の小さな台所には、すでに使われなくなった道具がいっぱい詰めこまれています。昭和時代に入ると、水道の蛇口が登場し、土のカマドはガス・レンジへと移り変わっていきます。子どもの世界は時代の夢にとても敏感ですから、珍しい発明品や最新型の家庭用品はあっという間に小さくなり、遊び仲間に加わるのです。
このコーナーでは、過ぎた20世紀の生活史を語る小さな台所や茶道具のいろいろを展示します。


「ままごと道具の移り変わり」(トイギャラリー)
このコーナーには、明治時代から約百年間に遊ばれたままごと道具のいろいろを時代を追って展示しています。西欧のままごと道具などとは異なり、日本のままごと道具は、テーブル、まな板、箸や食器などの縮尺は均一ではありません。子どもが手に持って遊ぶことを前提に、また子どもの関心が高い道具ほど大きく作られているようです。
ままごと道具セットの内容をみると、時代を反映した新しい道具が目をひく一方、昔から変わらない道具もミックスされています。素材的には、木や土で作られたものから、アルミやブリキが登場し、やがてプラスチック製へと移り変わっていく様子がわかります。

【明治~大正時代】………陶器や木で作られた茶道具や台所道具のいろいろです。百年前の少女たちは、こうしたままごと道具でお母さんのまねごとをして遊びながら、将来良き主婦になるための所作を身につけていったのでしょう。

【昭和初~10年代】………太平洋戦争以前のままごと道具は、明治・大正時代のものとほとんど様子が変わりません。木や陶器できちんとした品物が作られていました。昭和10年代に入ると、アルミ製のままごと道具が盛んに作られるようになります。

【昭和20年代】………明治時代に使われるようになったブリキ製の玩具が、戦後になると急速に普及します。まな板に包丁、コンロ、釜や鍋…とおおよそセットされる内容は決まっていますが、箸に変わってナイフやスプーン、フォークなども目だってきます。そして、昭和27~28年頃、プラスチック製のままごと道具が登場し、時代の人気をさらいました。

【昭和30年代】………ブリキ製ままごと道具とともに、「新しい、きれい、軽い、割れない」プラスチック製が一般化する時代です。高度経済成長時代を目前に、システム・キッチンや最新式の電気ガマなどが登場して、ままごと道具の世界も近代化していきます。

【昭和40年代】………昭和40年代はリカちゃん人形に代表されるファッション・ドールが人気を博しましたが、人気キャラクターがままごと道具にも影響を与えます。また、日本人の暮し向きが西洋化するのに呼応して、ままごと道具もちゃぶ台文化からダイニングテーブル文化へと一挙に変貌をとげます。

【昭和後期~平成時代】………プラスチック製ままごと道具の全盛時代です。小さなまな板の上で包丁をトントン叩いたまねごと遊びに、マジックテープでとめた野菜や果物をナイフでグシャリと切り落とす遊びが加わりました。生活文化の変化や教育玩具に対する新しい考え方などに影響を受け、ままごと道具はずいぶん様変わりしたように見えます。けれど、昔も今も、ごっこ遊びに夢中になる子どもの心に変わりはありません。

  
 会期=2001年6月3日~8月5日
 会場=富山県こどもみらい館・メディアボックス&トイギャラリー
 主催=富山県こどもみらい館
 出品展示協力=日本玩具博物館