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館長室から 2018.04.26

特別展「ちりめん細工の今昔展」に寄せて

まもなくゴールデンウイークです。当館はみずみずしい新緑に囲まれ、6号館への小道は緑のトンネルになりました。

6号館へと続く緑のトンネル

6号館で開催されていた特別展雛まつりは15日で終わり、17日からその撤収作業に続いて、次回の特別展「ちりめん細工の今昔」の展示作業を行いました。いずれもが膨大な数量の展示であり、撤収作業も展示作業も大変で、連日夜遅くまで作業が続きました。「ちりめん細工の今昔」も、千点を超える膨大な数量の展示であり、本当に大変な作業でしたが無事に終了しました。正式には28日からのオープンですが、本日からご覧いただいています。早速に何人ものご婦人方がご来館くださり、中にはフランスから来館くださったご婦人もあり、すばらしい展示だと嬉しいお言葉をいただきました。

去る1月25日付の<ブログ「館長室から」>でも詳しく報告していますが、この「ちりめん細工の今昔」展は、今春1月23日~今月8日まで、東京のスカイツリー近くにあるたばこと塩の博物館で開催された特別展「ちりめん細工の今昔」の里帰り展ともいえる展示です。同館から依頼を受けて資料を貸し出しましたが、先日、同館から入館者数について報告がありました。オープン後、入館者数は右肩上がりで増え続け、3月はひと月で1万人を超え、多い日は1日600人もあり、期間中に約2万人もの入館者があって、同館として入館者数の記録を更新したと嬉しい連絡がありました。

6号館の西室には古作品がずらりと並ぶ
東室には新作品が季節ごとに並ぶ
東室の中央には大きなつるし飾りが8組も並ぶ

当館での「ちりめん細工の今昔」展は、たばこと塩の博物館での展示品だけでなく、今春、日本ヴォーグ社から出版された『季節のつるし飾りとちりめん細工』や昨年、朝日新聞出版から出版された『ちりめん細工の小さな袋と小箱』に掲載された作品が展示されています。
6号館の西の部屋には江戸時代から昭和初期ごろまでの古作品が展示され、東の部屋には新作品の数々が季節を追って展示されていますが、中央には大きなつるし飾りが8組飾られて見応え十分です。
さらに3号館のちりめん細工の常設展示コーナーの作品も展示を更新し、袋物や小箱、おもちゃと人形などがずらり並びました。いずれの会場もぎっしりといえるほど、作品が並んでいますが、尾崎学芸員に新任の原田学芸員が協力して、パネルなどはデザインに工夫が凝らされ、見やすい心温まる展示になっています。パネルやキャプションは業者に外注するのではなく、学芸員が一点、一点心をこめて手作りしています。ちりめん細工展はこれまで、当館ではほぼ隔年ごとに開催してきましたが回を重ねるごとにすばらしい展示になっています。

当館は個人立の博物館ですから小さな博物館と思われがちです。しかし展示ケースの延長は約180メートルもあり、ゆっくり見ると数時間はかかります。ちりめん細工の今昔展だけでも1時間はかかると思います。よろしければお弁当ご持参でご来館ください。昔ながらの縁側のある5号館は来館者の休憩所として開放していますのでどうぞご利用ください。お待ちしています。(井上重義)

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