御殿飾り雛に感動の声。庭のユキワリイチゲの花も咲きました | 日本玩具博物館

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館長室から 2020.02.18

御殿飾り雛に感動の声。庭のユキワリイチゲの花も咲きました

各時代の御殿飾りを一堂に

暖冬の影響で当館の庭の黄色い蝋梅の花やマンサクの花が満開になり、椿の花の数々も咲き競い、さらに5号館前の庭には可憐な早春の花・ユキワリイチゲや福寿草の花が咲き始めました。

6号館では恒例の春の特別展雛まつりが開催中ですが、今年は久しぶりに御殿飾り雛を中心にした展示です。江戸末期から昭和30年ごろまで、京阪神を中心に西日本各地でも飾られた御殿飾り雛の数々が17組も飾られ、これほどの数の御殿飾りが一堂に展示されているのは国内では例がないと思います。

さらにその内の4組が有名な京都の大木平蔵製の豪華な御殿飾り雛です。中でも素晴らしいのが大正11年製の檜皮葺の御殿飾り雛で、実はこの御殿飾り雛については去る2月7日の神戸新聞コレコレ「関西アート見聞録」に1頁を使った大きな紙面で紹介されました。ぜひ検索してご覧ください。

他にも創業安政5年とされる大阪の著名な人形司谷本要助製の御殿飾り雛2組も展示しています。いずれも大阪の旧家で飾られていたもので、当館にご寄贈いただいたものです。嬉しかったのは神戸新聞の取材記者が「ミュージアムとは美や文化を守る「砦」。そんな信念・理念を体現したのがこの博物館といえる。」と高い評価を下さったことです。

大阪の人形師 谷本要助製の御殿飾り /大正末~昭和初期


ひょうごラジオカレッジで講演

去る2月1日(土)朝7時からのラジオ関西・ひょうごラジオカレッジ(兵庫県高齢者放送大学ラジオ講座)での講演依頼を受けて、約25分間「兵庫の郷土玩具について」と題して講演しました。正直、緊張の連続でしたが何とか無事話し終えることができました。兵庫の郷土玩具の説明だけでなく、収集を始めた動機や玩具博物館を設立した経緯。45歳で会社を退職し、玩具博物館の活動に専念したことなども話しました。緊張し、うまく話せたか心配だったのですが、お聞きいただいた方から、良い話を聞かせていただいたと嬉しい手紙をいただきました。この放送は今月中 「ひょうごラジオカレッジ」のホームページからお聞きいただけます。つたない話かもしれませんがもしよろしければお聞きください。


東京おもちゃ美術館で出張伝承玩具づくり

同じ2月1日。東京のおもちゃ美術館・四谷ひろばで開催された「おもちゃ伝承塾」の講師を依頼され、久しぶりに上京。「郷土玩具と身近な材料で伝承玩具を作る」と題して14時から約2時間半、郷土玩具の話と身近な材料で作る玩具の数々をお教えしました。会場は元小学校の校舎を利用した場所で50名を超える受講生があり、会場は超満員でした。東京での久しぶりのおもちゃ教室であり、皆様に喜んでいただけるかどうか心配でした。ストローで作るおもちゃの数々や、牛乳パックと竹串で作るコマ、風車、新聞紙で作るおもちゃなど、どれもが大人気で皆さん満足下さり、喜んでいただきました。

(館長・井上重義)

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