メキシコ民芸のワークショップ*2023初秋 | 日本玩具博物館

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夏秋の特別展*関連イベント4 メキシコ民芸のワークショップ*2023初秋

会期
2023年9月18日(月) 2023年9月30日(土)
会場
6号館2階講座室

9月のワークショップでは、6号館で開催中の「メキシコと中南米の民芸玩具」展のなかから、メキシコ・ナヤリト州の毛糸細工「オーホ・デ・ディオス(神の目)」とミチョアカン州チンツンツァンの麦わら細工の飾りをとりあげます。


<毛糸細工「オーホ・デ・ディオス(神の目)」を作ろう>(定員:20名・小学高学年以上/申し込み制)

メキシコ・ナヤリト州に居住するウィチョルの人々の間に「オーホ・デ・ディオス(神の目)」と呼ばれる毛糸細工のオーナメントが伝承されています。子どもたちが健康に育つことや、食べ物を充分に得て暮らしが成り立っていくことを願って、祭礼時の空にかかげられるものです。このシンプルな造形は、神の霊力の表象でしょうか。画家でメキシコ民芸を愛した利根山光人氏は、「ジャングルのなかのポップアート」と讃えました。

同じような造形は世界各地に見られ、例えば、タイ・チェンマイの魔除けの目や、ラトビアの「サウリーテ(太陽)」などがあげられます。これらの共通性についても考察しながら、「オーホ・デ・ディオス」のモチーフを作りましょう。

「オーホ・デ・ディオス」のモチーフをひとつ作ってみましょう!

    日時 9月18日(月/祝) 13:30~15:30
    場所 当館6号館2階 講座室
    持ち物 毛糸が切れるハサミ、筆記用具
    参加費 500円
    指導担当  当館学芸員・尾崎織女


<後記>
画家・利根山光人氏が『メキシコ民芸の旅』(平凡社・1976年刊)のなかで紹介した「オーホ・デ・ディオスの謎」にふれつつ、またアメリカ大陸だけでなく、アジアやヨーロッパにも同じ造形が伝承される不思議にも思いをはせつつ、それぞれにオーホ・デ・ディオスのモチーフを作りました。麦わらと中細の毛糸を使って思い思いに。
ワークショップ風景をご紹介します。子どもたちの健康を祈り、家々に豊かさをもたらす神の目がたくさん!! ご参加の皆さん、ありがとうございました<(_ _)>(9月18日記)



<麦わら細工「豊穣を招く麦穂飾り」を作ろう>(定員:13名・大人対象/申し込み制)※定員一杯となり、お申し込みを締め切りました

パンなどを主食とする国々には、様々な造形の麦わら細工が伝承されています。畑の麦を実らせた穀物の霊は麦わらの中に宿ると考えられ、オーナメント(装飾物)に仕立てて大切に扱われてきました。メキシコにも美しい麦わら細工のオーナメントが伝わっています。ミチョアカン州チンツンツァンの民芸を参考に、豊穣を招く麦穂の飾りを製作します。

    日時 9月30日(土) 13:30~15:30
    場所 当館6号館2階 講座室
    持ち物 工作用ハサミ、木綿糸と針、筆記用具
    参加費 500円
    指導担当  当館学芸員・尾崎織女 

ご参加ご希望の方は、電話 079-232-4388、ファックス 079-232-7174、メールなどでご連絡ください。info@japan-toy-museum.org →麦わら飾里のワークショップは定員に達したため、お申し込みを締め切りました。


<後記>
材料となる麦わらをたくさん入手できなかったことや、教室形式ではなかなか作り方の伝授が難しいため、少人数で開催した講座でした。「麦わらを編む」ことを懐かしいとおっしゃる方や自然素材が大好きとおっしゃる方、また稲わらでしめ飾りなどをお作りなっておられる方など、異国の麦わら細工に興味をもたれた皆さまが集われ、楽しいひとときとなりました。少々、複雑に思える編み方に戸惑いながらも、少しずつ手順がわかり、形が整っていくと嬉しくなりますね! 麦わらの美しさを生かして、個性的な作品の数々が誕生しました。麦の穂に宿る穀物霊が豊かさをもたらしてくれるオーナメント、その造形は、羽ばたく鳥のようにも見えます。
本日の様子を画像でご紹介します! ご参加の皆さま、ありがとうございました。(9月30日記)



<その他の関連催事>
ギャラリートーク(展示解説会)
コーナーごとに展示ケースの中から代表的な玩具を取り出し、メキシコや他の中南米の国々の民芸玩具の特徴や見どころについて、当館学芸員・尾崎織女が解説します。下記の日時、展示室にお集まりください。
〇日時=7月23日(日)・8月13日(日)・9月10日(日)・24日(日)‣10月15日(日) 各回14:00~


中南米のおもちゃのワークショップ*2023
恒例の夏休みおもちゃ作り教室のご案内です。今年の夏休みは、開催中の「メキシコと中南米の民芸玩具」にちなんで、子どもたち対象に「リオのカーニバルの鶏」「サンパウロ日曜市のヤコブのはしご」「体操人形」を作ります。ふるってご参加ください!
 <リオのカーニバルの鶏> 8月5日(土) 10:10~12:00
 <サンパウロ日曜市のヤコブのはしご> 8月12日(土) 10:10~12:00
 <メキシコの体操人形> 8月19日(土) 10:10~12:00
申し込みが必要です。詳しくはこちらをご覧ください。


メキシコのビンゴゲーム「ロテリア」を楽しむ~シルクスクリーン印刷体験~
版画家でMexico T Projectを主宰されている阿見涼子さんを講師に迎え、メキシコで親しまれている「ロテリア」というビンゴゲームの絵柄をシルクスクリーン印刷して楽しみます。
 <ワークショップ・その1>ロテリアの絵柄をシルクスクリーン印刷
 〇日時 2023年8月20日(日)  ※各回 20分程度(定員 各回2名程度)
     11:00~/11:30~/12:00~/13:30~/14:00~/14:30~
 <ワークショップ・その2>メキシコのお話/ロテリアの絵柄をシルクスクリーン印刷!
 〇日時 2023年10月14日土) 13:30~15:00(定員 20名)
申し込みが必要です。詳しくは、こちらをご覧ください。


中南米の絵本朗読会
会場に設置しているメキシコ、ペルー、ブラジル、ニカラグア、グアテマラ・・・など、中南米各地の絵本の中から、自然素材の人形や民芸玩具が主役として登場するもの、また、その地の民間信仰や自然観を感じさせるものを選び、中南米の玩具が並ぶ展示室で朗読をいたします。
朗読者は、クリスマス絵本の朗読会でお馴染みの倉主真奈さんです。下記の日時、展示室にお集まりください。
 〇日時=10月15日(日) 13:30~/15:00~ ※各回30~40分程度